ご注意を!!住宅のプロだからって何でも知っているわけじゃないんです。
こんにちは。
マイホーム塾の安山です。
「住宅のプロなんだから住宅のことは何でも知っている。なんて、そんなことはありえません!」
そう言われたら驚きますか?
そもそも住宅業界の人間には、それぞれ得意分野と不得意分野があるんです。
売買仲介の不動産営業マン
建築士
工務店
大工さんや職人さん
それぞれ住宅のプロですが、みんながみんな住宅のすべてを知っているわけじゃないんです。
売買仲介の不動産営業マン
不動産営業マンは、
不動産の知識はあっても(ない営業マンも多いですが笑)建物のことはあまり知りません。
いや、ほぼ知りません。
確かに、不動産の価格や相場、法率関係については詳しく知っているケースが多いです。
(不動産業界の経験が長い営業マンは、ですが・・・)
また、街の情報や周辺施設なんかも詳しいことが多いですね。
住宅ローンであなたがどれくらい借りることができるのか?なんてものすんごく詳しいはずです。
けれども、建物の構造や設備、耐久性、断熱性、耐震性などの話になるとほとんど知らない人が実は多いんです。
知らないという事自体はそこまで問題ではないですが、問題なのは、知らないことを知っているかのように、しかも間違った内容を正しいかのように話す人がいることです。
これは営業マンにちょっとした質問をすることで簡単に判明しますよ!
例えばマンションを買うなら・・・
「1981年10月築のマンションなら新耐震基準ですか?」
とたずねてみましょう!
「はい、そうです!新耐震基準のマンションになりますので安心ですよ~」
なんて答える営業マンからはマイホームを買うのはやめましょう(笑)
(耐震基準についてはコレを読めばわかります!!!
→中古買うなら旧耐震基準はダメで新耐震基準ならいい?誰も語らない耐震基準の裏側。)
あとは注文住宅や建売住宅を買うなら・・・
「耐震性は大丈夫ですか?」
と聞いてみましょう。
「きちんと構造計算して設計していますから大丈夫です!」
と答える営業マンからもマイホームを買うのはやめましょう(笑)
普通の2階建木造住宅で構造計算して建てられることは滅多にありませんので。
このように、営業マンがどれくらいの知識を持っているのかは、ちょっと勉強して知っているだけで簡単に見破ることができるんですね~^^
ぜひお試しください!
建築士
建築士であっても、建物全てにおいて詳しい訳ではありません。
中には、一級建築士であっても現場の図面を書いたことがない建築士もかなりの割合でいます(試験用の図面は書いていますよ)。
現場を知らない建築士は意外と多いんです。
また、建築士の中でも建設関係のプラントや工場の設計しかやったことがない方もいれば、
木造住宅の設計はやったことがない、という方だっています。
(大きな声では言えませんが、「新築○ックリさん♪」の会社では、建築士の資格を持つ設計さんがプランニングをしていますが、実は住宅の設計をやったことがない方が多いと業界では言われています。)
また、建築士であっても完成した建物の構造や耐震性に問題がないか完璧にチェックすることは不可能なんですね。
例えばマンションの場合、
コンクリートの強度、柱や壁の中にある鉄筋の数や配置などが適正かどうか?
といった施工上の問題を、完成してしまった後にチェックすることはほぼ出来ません。
設計図書や竣工図を見れば、設計そのものに問題がある場合にはチェックできます。
さらに言うと、デザインを得意とする建築家と呼ばれるような建築士が設計する建物は、構造は建築基準法の最低基準をクリアするだけで、デザイン性に重きを置くケースが大半です。
実際、長期優良住宅の認定をとれる建物はほとんど見かけません。
もちろん、構造にも強い建築家の方もいらっしゃいますよ。
工務店
工務店というのは、会社によって技術レベルが大きく違います。
大手ハウスメーカー以上と思えるような技術レベルの工務店もあれば、本当に目が点になるようなレベルの工務店もあります。
やはり技術レベルの違いは『知識と経験』で別れるように思えます。
新しい法律や技術、施工方法などを積極的に取り入れようとしている工務店もあれば、無関心な工務店も多いからです。
断熱の意識が低く、断熱材を入れておけばいいというぐらいの認識しかない工務店もまだ多いです。
が、一方で、断熱を得意とする工務店であればハウスメーカーより割安で断熱性能の高いマイホームを建てることもできます。
正直、工務店の技術レベルによって出来上がる建物の
資産性
安全性
快適性
は大きく変わってきます。
ここは手を抜かず本当にしっかりと下調べして吟味するポイントです。
じゃあ、大手ハウスメーカーが良いのか?というとそうでもないんです。
なぜなら、大手ハウスメーカーで建てる場合も、そのほとんどが現場監督以外は自社の職人さんではないからです。
現場監督は確かにハウスメーカーに勤務する、正真正銘のハウスメーカー社員です。
が、現場監督以外で住宅の建築に携わる多くの職人さんは地元の業者を使うからです。
(いわゆる下請けですね。)
結局、地元の業者さんをいろいろ手配しながら住宅を建築しているんですね。
なので、もし同じ業者さんに同じ性能(耐震や断熱)レベルの住宅を建ててもらえたら・・・
確実にハウスメーカーに建ててもらうより割安に建てることができますよ。
大工さんや職人さん
大工さんや職人さんも、当然ですが人によって技術レベルが大きく違います。
ものすごく勉強されていてレベルの高い方から、
全く勉強しない方、
経験から何も学ばない方、
経験重視のため新しい技術や問題を受け入れない方もいます。
私が思うに、ですが。
どんな会社で働いていたのか?
そんな現場で働いていたのか?
どんな先輩たちの下で働いていたのか?
によって、その職人さんの考えが違うような気がします。
若い頃から、厳しい品質管理や安全管理を求められる現場で鍛えられていれば、それが当たり前になっている方もします。
一方で、雑な現場や適当な現場しか経験がなければ、それが標準と思っているような方もいます。
工務店と同じで、そのレベルの差は本当に激しいと思います。
ただ、いい加減な職人さんは厳しい現場ではやっていけないので、工務店としてある程度のレベルがあれば、職人さんのレベルまでは気にしないで大丈夫だと思います^^
まとめ
いかがだったでしょうか?
住宅に携わっているプロだからと言って、話す内容が全て正しいわけではないんですね。。。
信じられないかもしれませんが、これもまた『業界が隠し続ける真実』です。
マイホーム選びにおいて、「○○に任せておけば大丈夫」なんて考えは危険です。
それこそ、あとで失敗したと後悔する一番の原因です。
だからこそ、自分が知識を得るしかない!!
自分が学び、考え、判断する。それ以外に失敗しない方法はありえません。
受け身でいたら営業マンにダマされます。
「人より得したい!損したくない!」
なんて損得勘定でマイホームを選ぼうとしたら、損得勘定でしか動かない彼らにカモにされます。
大丈夫!自分にブレない基準としっかりした知識があれば、営業マンのレベルだって自然と分かってきますよ。
更には、損得勘定だけの関係しかない上っ面野郎でなく、信頼でき本音で対等に話ができ、一緒にあなたの将来を考えてくれるパートナーを見つけることができるかもしれません。
そういうパートナーとともに
一生に一度の
一生で一番高い買いもの
となるマイホームを手に入れたいですね!
では、また!
あなたはマイホーム探しの中でこんな風に思っていませんか?
- 新築?中古?一戸建て?マンション?どうやって選べばいいの?
- 一生に一度の大きなお買い物、絶対損したくない!
- 将来子供に残せるような、資産になる家が欲しい!
- マイホームを選ぶ時の基準やポイントを知りたい!
- 家選びについて独学で調べてみたけど、やっぱり不安!
そんなあなたの悩み・疑問について、不動産業界歴10年のプロがひとつずつ詳しく解説しています。
不動産営業マンが絶対に教えてくれない
『正しいマイホーム選びのアレコレ』をギュっとまとめた1冊です。
マンションの購入を検討しているあなたには、マンションチェックリストも無料プレゼント!
たった78項目です。たった30分です。そして今なら無料です。
すぐにダウンロードしてチェックしてみてください。