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ローコスト住宅の欠陥住宅問題はこうして起きた!トラブルの原因と対策について考えてみた

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低価格な値段でマイホームが手に入るのが、いわゆるローコスト住宅。

「ローコスト住宅」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

 

 

最近であれば「秀光ビルドの欠陥住宅問題」について思い浮かべる人も多いのではないのでしょうか?

ヤスヤマ

 

この記事では、過去に起きたローコスト住宅の欠陥問題と問題が起きた構造について考察します。

 

 

秀光ビルドの欠陥住宅トラブル

 

ローコスト住宅の欠陥住宅問題といえば、話題になったのが「秀光ビルド」です。

 

ローコスト住宅のハウスメーカー「秀光ビルド」の物件に建築基準法違反など“欠陥住宅”が続出していることが週刊文春の取材で分かった。秀光ビルドは1991年に石川県で創業し、北陸から関西、中部、東北へとシェアを拡大。現在までに手掛けた住宅は全国に1万戸弱ある。年間売上げは300億円を超え、5年以内の株式上場も見据えている。

中堅ハウスメーカーの営業マンが明かす。

「秀光ビルドは一棟1000万円を切るようなローコスト住宅が売りですが、現場監督は常に一人で10件程度の案件を抱えて疲弊している。そのうえ、単価が安いため腕のいい大工が確保できずにトラブルが頻発している。施主が支店に怒鳴り込むことも多く、会社側は訴訟になる前に補償金を支払い、クレームを抑えている」

https://www.excite.co.jp/News/society_g/20170315/Bunshun_1761.htmlより一部引用

 

ローコスト住宅が招いた欠陥住宅問題。

安さゆえ「それ見たことか!」という人もいるでしょう。

 

確かに今回の問題は、安さが引き起こしていることは間違いありません。

 

しかしながら、どこを安くして、どうしてこの問題が起きたのか?について正確に言及しているメディアが少ないように感じたので、私なりの見解を書いてみますね。

ヤスヤマ

 

秀光ビルドの欠陥住宅トラブルは安い部材が原因ではない

 

安い部材を使うから欠陥住宅になってるんじゃないの!?

 

こんな風に、欠陥があった=部材の問題だと思う方が多いように感じます。

 

 

確かにローコスト住宅で使われている部材は、単価が安いです。単価が安い理由は主に次の2つ。

▶コストを下げるために大量に発注することをメーカーに約束して安く仕入れてる

▶単価自体が安い製品を仕入れている

 

高性能な家を謳う工務店が使っている部材よりははるかに単価が安いので、性能面で劣るものもあります。。

 

でも根本の問題はそこではありません!!

ボトルネックはそこではないのです。

ヤスヤマ

 

では何が問題なのでしょうか?

 

 

欠陥住宅が起きる圧倒的な要因は「監理不足」

 

欠陥住宅が起きる問題の根本はほぼ「監理不足」に起因しています。

 

 

家の建築は大工さんが行いますが、現場がうまく回っているかを監督するのがいわゆる「現場監督」です。現場監督の役目はかなり大きく、ここがうまく機能していないことが欠陥住宅を引き起こしているのです。

 

1人の現場監督が、監理しきれない棟数を見ている


現場をしっかり監理できない



監理の目がどとかない



現場の人も修正指示が出ないから「まぁこんなもんでいいかな」となる

 

監理不足の現場で起きていることは、まさにこういうことです。

欠陥住宅を作ってやろうという悪意を持ってやる人なんていません。単純に目が届かないのです。

 

 

現場監督の重要性

 

現場監督がいかに重要か?現場監督がいることで機能していることがいかに多いか?

一例をあげてみましょう。

 

 

コンクリートの基礎を打つ際、鉄筋があって鉄筋が真ん中に入るようにコンクリートを打ち込みます。

そして、基礎の上にくる土台を基礎と結合されるためのアンカーボルトも真中にくる必要があります。

が、垂直に交わる両方を真中にするのは物理的に無理です。そのため片方または両方を少しズラしたりしますが、時に真中から大きくズレてしまっている時もあります。

ヤスヤマ

 

またこんなこともあります。

 

 

「耐力壁」といって、家の耐震等級を決める壁があります。その体力壁は、柱と柱の間に合板をくっ付けて強度を増すようにするのですが、適したピッチがあるんです。

けれども、いざ現場にはいると職人さん任せになってしまっているのが現状です。その職人さんが知らないと、我流のピッチで打ち付けてしまいます。

ヤスヤマ

繰り返しますが、悪意があって規定を守らない人など1人としていません。

ただ、人間のやることなのでミスは往々にしておきます。単純に知らないからやらない、という時もあります。そこをきちんを見て、気づき、欠陥を未然に防ぐのが現場監督の一番重要な仕事なのです。

 

しかしながら、いわゆるローコスト住宅では一人の現場監督が監理しないといけない物件の数が多すぎて、細やかな監理が不可能になっている。その中でもどんどん家が建つ。監理しきれなかった住宅が結果的に「欠陥」になってしまうのです。

 

 

これらを解決するためにできることは、例えば

 

  • 扱う部材や施工方法についてしっかりとした知識と経験がある職人さんを使う
  • 初めての部材や施工方法の時は監督が必ず立ち会う
  • いつもの業者さんだからと言って慢心せずお互いに確認しあう

 

いたってシンプルなことで、そういう小さな積み重ねが欠陥住宅を防ぎます。

 

 

どうすればマイホームが欠陥住宅にならなくて済むか?

 

ここまでローコスト住宅が引き起こしてきた欠陥住宅と、その要因、対策について書いてきました。

私たち消費者にとってできることはないのでしょうか?

 

 

もちろんあります。一言で言うと「選ぶ努力、知る努力」です。

 

 

 

よくマイホームを建築している風景を見に行った方がいいって言いますよね?それで手抜き工事は防げますか??

 

 

残念ながら根本的には防げないと思います。

ヤスヤマ

なぜならここまでお話した通り、欠陥工事の原因は職人さんの手抜きではないのです。現場を見に行くことで防げることがあるとしたら手抜きや怠慢です。

 

欠陥住宅が起きている構造はもっと根が深く、それはたとえ建築現場へ足を運んで挨拶をしたところで変わりません。目の前でコンクリートを流し込む工程を見ていたとして、仮に鉄筋の数が少なかったとしてもそれってまず気づかないことだと思うのです。

 

正直、建築に関わる仕事をしている方意外には難しいと思います。

 

 

ですから根本的な解決につながるのは「適切な現場監督」であり、チェックすべきは「適切な現場監督が機能する労働環境の会社かどうか?」ではないでしょうか。

 

 

欠陥住宅トラブルに合わないためにあなたができること

 

 

ずばり会社を選ぶことです。

 

 

ハウスメーカーの値段の高さは安心料であるとよく言いますが、現場監理が機能している点においてやはりハウスメーカーは優れているのです。

 

いわゆるハウスメーカーじゃなくとも、品質管理がきちんと機能している会社はそのほかの部分にも現れます。例えば営業マンの家造りに対する姿勢や知識の量、話す内容。きちんとしている会社は社員の教育にもこだわっています。だからあなたが接する営業マンを見ればその会社の指標となるはず。

 

とはいえ、営業マンの感じがいいだけでは不十分だと私は思っています。

メリットだけなんてありえない。いいことだけしか言わないのはセールストークですよ。

ヤスヤマ

 

デメリットのない商品、製品なんてありえません。私の思う優秀な営業マンは、たとえデメリットの部分に触れられたとしても、デメリットは存在するがこうして軽減できますという説明や提案ができる人です。

そういう人がいる会社なら、信頼できるかもしれませんよ。

 

 

ローコスト住宅の欠陥問題、原因と対策

 

ローコスト住宅における欠陥問題について、マイホーム塾なりの見解をまとめました。

 

ローコスト住宅の欠陥問題が起きる最大の原因は、監理不足です。

 

それはつまるところ現場監督の労働条件が整っていないことに起因します。ローコスト住宅全てがそうとは言いません。しかしながら「ローコスト」を実現させる要因の1つは1人の現場監督にたくさんの現場を抱えさせるという人件費の節約にある。そう考えると構造的な問題上起きても不思議ではないのかもしれません。

 

私は、ローコスト住宅そのものについては「あり」だと考えます。

そりゃ誰もが高性能な家を望むでしょう。でも仮に100年持つ家だとして、100年住み続ける人って意外といないんですよ?転居やライフライクルの変化は突然やってくるもの。30-35年住めたらいい、そう考えるならローコスト住宅でも遜色はありません。

ヤスヤマ

ただ安い家=メンテナンスコストがかかることを覚悟しておきましょう。またここまで書いてきたような欠陥住宅が起こりやすい構造であることを自覚した上で、そうならないための会社選びがとても大事ですね。

 

あなたにとってこの記事が後悔しないマイホーム選びのお役に立てれば幸いです。

 

 

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