マンションのチラシの見方、本当に大事なのはココだけなんです!
新築マンションのモデルルームのチラシって気になりませんか?
マンションの購入を検討している人にとってはもちろんですが、買う気はなくてもチラシはつい見ちゃうという人もいるのではないでしょうか?
実はマンションのチラシで見ておくべき大事なポイントって決まってるんです。
やすやま
今回は不動産業界歴10年の私安山が、マンションのチラシの見方についてご説明したいと思います。
本当に読むべき重要ポイントは1箇所だけです。そこだけ熟読すれば、他はみなくても大丈夫です。だってほとんどが『イメージ写真』ですからね。
表面の見方:豪華な外観に惑わされないこと!
新築マンションのチラシ、一度は見たことがあるはずです。
こんなの!(※チラシは架空のものです)
↓
マンションの外観がバーンとあって、
なんかおしゃれなマンション名、
「誕生」とか「グランドオープン」とか華々しい言葉。
ここで暮らしたら、きっと明るい未来が待っているに違いない!!
としか感じないような広告です。
そういうイメージを持ってもらうことが狙いなので、表面ってあまり具体的なことって書いてないんです。
これから建設する場合、外観も「イメージ画像」の場合が結構あります。あくまでイメージ画像です。ここでテンション上がりすぎて惑わされないで!
やすやま
裏面の見方その1:インテリアコーディネートの力に惑わされないこと!
では、次にチラシの裏面を見てみましょう。
たくさん情報が書いてありますね。
わーーー!素敵な部屋!
そう、まず目に飛び込んでくるのはモデルルームの内装だと思いますが、惑わされないでーーー!
やすやま
ここ、ここに注意です!
おしゃれな感じに流されちゃうんです! やすやま
新築マンションのモデルルームは、インテリアコーディネートの力でおしゃれで広く見えるようになっています。
具体的に例を出すなら、高級感を出すために床を白く家具は濃い色で高級感を演出したり。ローテーブルとかローソファとか、背の低い家具を配置して、空間を広く見せたり。
プロの手によって広く豪華に見えるように演出されているということ。
あなたがこの先住む部屋とは当然違うわけです。
おしゃれな部屋を見ると、ついついこの部屋に住みたい〜と憧れますがあくまでチラシ、イメージです。
裏面の見方その2:間取りもあくまで参考程度に!
間取りも気になる!
確かに!でも参考程度でいいと思ってます。
やすやま
いざ住むとなったら確かに間取りは大事です。
でもね、マンションにおいて間取りってそんなに選べないんですよ。3〜5パターンくらいが定番。
ある部屋では和室なのが洋室になるとかその程度の違いです。
この部屋が寝室で〜この部屋が将来の子供部屋で〜。
など想像して考えるのが楽しいのはわかります。
やすやま
でも理想の間取りがあってモデルルームに行ったとしても、同じ間取りの部屋でない可能性が高いから参考程度にしかならないんです。
チラシに載っている間取りも、3LDKだったら3LDKの中で一番広い、つまり一番高い部屋の間取りであることがほとんど。
それに、人気の間取りはすぐになくなっちゃいます。ないというか、確実に買ってくれる人のためにおいてあるんですよ。
やすやま
▼何それ?と思った方はこちらの記事をチェック。▼
裏面の見方その3:設備は自分の欲しいものがあるかどうか?の確認程度でOK
設備も気になる〜。
わからなくもないんですが、そこまで気にしなくてもいいと私は思っています。
やすやま
- 自分の欲しい設備があるか?
- ない場合、オプションとして追加したら合計でいくらになるのか?
これを把握していれば大丈夫。
施工会社にもよりますが、新築マンションの設備ってどこも似たり寄ったりです。
- ペアガラス
- 床暖
- 浴室乾燥機
- 浄水器
- 食器洗い
- ディスポーザー
- 1階が宅配ロッカー
- インターネット回線が標準か格安
この辺の設備は、どこのマンションでもだいたいあるでしょう。
プラスアルファで、ミストサウナが欲しいとかお風呂にテレビが欲しい場合などはオプション扱いになります。
そのオプションの金額がだいたいいくらくらいになるか?その見積もりさえできていれば大丈夫。
裏面の見方その4:マンションのチラシで重要なことはここにしか書いてない!
マンションのチラシで重要なのはここだから!!!
やすやま
ここです。ここ。ここしか重要なことは書いてません!
お金のこと
大事なことなのでしっかりチェックしましょう。
- 販売価格
- 最低金額
- 最高金額
- 管理費
- 修繕積立金
物件によっては、「修繕積立基金」といって最初に一括で40ー50万円、あるいは「管理準備金」という名目で数万円の支払いが必要な場合があります。
所在地、販売個数
所在地はもちろんですが、マンションのモデルルームはマンションが立つ場所とはたいてい別です。ですからマンションが立つ場所を確認しましょうね。
建物の構造
マンションの場合、たいていは鉄筋コンクリートです。
事業主、施工、設計、売主をチェック
- 事業主
- 施工
- 設計
- 売主
この4つは確認しておきましょう。
有名な会社ならまだしも、知らない会社の場合、社名だけ見てもよくわからない。
はい、それで別にいいです。
ただインターネットで検索するだけでも、会社の情報はわかります。
過去になにか不祥事があった会社が関わっていた場合、「大丈夫かな?」という意識は持っていた方がと思います。
やすやま
事業主・・・この物件の総合的な企画をした人。
施工・・・マンションを建てる会社の名前。ゼネコンの名前が入っていることが多いでしょう。
設計・・・マンションの設計を行った事務所です。
売主・・・販売する会社ですが、ここからさらに「販売提携代理」という位置付けの業者さんが入る場合もあります。
販売提携代理・・・売主の代理でマンションを売る人。モデルルームにいるのはたいてい彼らです。
え?じゃあ直接の売主じゃないの?
そうですよー。モデルルームにいるのは売ることに特化したプロです!
やすやま
それがいけないというわけではありませんが、売ることに特化したプロがいるということを知っておいてください。セールストークに流されないで!
所有権?期限付き借地権?
マンションを買った場合に得られる権利です。
ほとんどが所有権ですが、期限つき借地権の場合も時々あります。
期限付きの借地権って何?
例えば、土地を地主さんから借りて60年だけ住めるマンションもあります。永久に住めるわけではないから、所有権よりも価格が安めに設定されています。
えーでもそれってどうなんだろう?
自分のものにならないなんて…。
確かにそういう見方もできますね。
でもね!そもそもマンションって「ババ抜き」だと私は常々言ってます。つまり最後に所有していた人が損をする仕組みになっているんです。
やすやま
▼これも読んでみてくださいね。▼
マンションの場合住み始めは一緒でも先は当然別々です。
途中で引っ越すから賃貸に出す人、亡くなる人ゴールはそれぞれ。
その状態で数十年後に建て替えようとしても住み始めとは住む人も、みんなの事情も変わっているでしょう。
この段階で建て替えに必要な4分の3の決議を得るのは至難の技です。
▼マンション建て替えの難しさについてはこちら▼
そういう意味で期限付き借地権は、強制的に出口があるからいいんじゃないか?と私は考えます。
しかも旧法借地権対象の物件だと、借りてる側が延長してくれと言ったら、貸主は応えないといけない。そうなると延長もできます。
不動産を複数の人で持つって難しいことなんです。
家族であっても相続で揉めるじゃないですか?
それを赤の他人と一緒に共有して持つって本当に難しいことなんです。
管理の楽さでマンションを選んでいる人が多いけれど、ある観点では運命共同体だから全然楽ではありません。
だから期限付き借地権=損とは、限りません。
こういうことはチラシの小さな文字の部分まで読まないとわからないこと。
誰も教えてはくれません!
ですから、繰り返しますが、マンションのチラシで見るべきはこの小さな文字の部分!
ここを絶対に見る習慣をつけて見てくださいね。
物件選びの幅が広がりますよ!!
マンションチラシの正しい見方・・・まとめ
マンションのチラシの見方についてご説明しました。
マンションの購入を検討しているなら、設備や間取りよりも物件の地理情報や施工会社や管理の情報に着目してみてください。
設備も間取りも、中身はいれかえることができます!
また、マンションは終の住処として考えると資産として損をする可能性があります。
▼本格的な大規模修繕は30・36年単位でやってきます▼
この36年間に4回の修繕を2周、3周と繰り返します(築30年と築36年の設備改修・大規模修繕は資金があれば同じタイミングで行う場合もあります)。
1周目の修繕、特に築30年目・36年目はまだいいんです。
2周目、築60年・72年目になると修繕費が大抵たりない。
その次、莫大な費用をかけて3周目の築90年の回収をするか?これはもう各マンション住民の価値観によりますよね。
立地にもよりますが、修繕できない(=隅続けることができない)古いマンションに資産価値はほぼありません。
そう考えるとマンションでマイホームを持ちたい人は、終の住処思考を持たず、マンションを渡り歩いて行くのが賢い物件選びといえるかもしれません。
だからこそ、その手がかりとなるのはチラシの小さな文字の部分!
やすやま
マンションのチラシ次からは、小さな文字の部分に着目してみてくださいね。
この記事があなたのマンション選びのお役に立ちますように。
追伸:
マンション診断サービスをやっております。
その他お問い合わせもお気軽にどうぞ。
マンションモデルルームの上手な見学の仕方はこちら>>>
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