外壁でメンテナンス費用が200万円変わる!カルクウォールのメリット・デメリット
ヨーロッパのような真っ白い壁の家に憧れて、スイス漆喰カルクウォールを採用してみたい!
そう考えているなら、カルクウォールのメリット・デメリットをきちんと知っておきましょう。こんなはずじゃなかった……なんてならないためにも。
それでは今からカルクウォールの魅力と欠点の両方をご紹介しますよ。
カルクウォールとは?
カルクウォールとは、スイス漆喰の塗り壁のことをいいます。
スイス漆喰の種類
スイス漆喰には大きく分けて、カルクウォール、カルククリーム、カルクファルベの3つがあります。
- カルクウォール…内装、外壁にご使用頂けるスイス漆喰。
- カルククリーム…内装専用のスイス漆喰。骨材が小さくクリーム状。
- カルクファルベ…補修用のスイス漆喰。内装、外壁ともに使用できる。
漆喰と珪藻土の違い
漆喰と珪藻土の違いってよく分からないですよね?簡単に説明しますね。
ヤスヤマ
▶珪藻土:植物性プランクトン「珪藻」が長期にわたり海底・湖底に蓄積して化石化したものが原料。「土」のなかま。
▶カルクウォール:珊瑚やアンモナイトなど海の生きものが堆積して固まった石灰岩が原料。「石」のなかま。
特にスイス漆喰は、スイスアルプスから産出する純度の高い石灰や、亜麻の花の油・アルプスの陶土・天然のセルロースなどが主成分のため、天然素材100%の壁在です。
カルクウォールのメリット
白さが持続する
カルクウォールには、汚れを自然の力で浄化する力(自浄作用)があるので、かなり長期間に渡って白さを保つことができ、メンテナンス費用を抑えることができます。
この白さのキープ力はかなりのものです。
家の外壁をカルクウォールで、外構の門をジョリパットで仕上げたお客様がいらしたのですが。1年後点検に伺うと、すでに白さに違いがでていました。。至近距離で比較するので白さの違いが余計に目立ってしまっていました。
頑張ってでもカルクウォールで揃えれば良かったです……
と残念がっていたお客様の顔が忘れられません。
耐久性が高い
スイス漆喰はCO2を吸収し硬化する「再石灰化」によって元の石灰石へと還ります。そのため時間が経つほどに硬度が増していき、頑丈な壁になります。耐久性は100年以上とも言われていますからね。
のりや接着剤で固まっている土壁のようにボロボロと落ちてくるようなことはありません。
とはいえ、メンテナンスせずに100年持つわけではありません。メンテナンスと言っても30~40年に1度の重ね塗りでOKなので、かなりコスパの良い外壁と言えますね。
カビが生えにくい
カルクウォールはアルプスから生まれた石灰石の含有率が98%以上と非常に純度が高いのが特徴。そのためph13という強アルカリ性です。カビや細菌が生きられるのはph11までとされているため、カビや細菌を殺菌・分解してくれます。更に調湿効果もありますよ。
カルクウォールのデメリット(欠点)
汚れ
自慢の白さキープ力!が最大の特徴であるカルクウォールですが、その自慢のキープ力ゆえに時間の経過とともに汚れが目立ってきます。
いくら自浄作用があるとは言え、全ての汚れを落とせるわけではないですし。他の壁が白い分、汚れは逆に目立ってしまうかも。サンドペーパーで軽く磨いたり、カルクファルベで上から塗りなおすことで補修は可能です。
クラック(ひび割れ)
まあ、クラック(ひび割れ)は多少発生すると思っておいたほうがいいでしょうね。
先ほどでてきたジョリパットに比べて弾力性がないので、揺れにより下地が動くとひび割れはする可能性が高いです。あと、乾燥による収縮でも発生することがありますよ。
ただ、クラックによる雨漏りの心配はしなくても大丈夫です。もし割れが気になるようでしたら、カルクファルベで上から刷り込んで乾燥させれば大丈夫です。
漆喰や珪藻土無垢材などの天然素材を採用する場合は、こういった天然素材ゆえの「ひび」や「そり」は味として楽しんでもらいたいところですね。
ヤスヤマ
色選び
カルクウォールにもカラーバリエーションはあります。ほら!
ただ、最大の特徴が『白さ』という点から考えても、着色するのはあまりおすすめできません。
なので、白一択!!!
カルクウォールは、このようなデメリットを許容できるなら、かなりメンテナンス費用を抑えることのできるコスパの良い外壁ではないかなと。ぜひ採用を検討してみてくださね!
家を建てる時に、建てた後にかかるお金の話をしてくれるハウスメーカー・住宅会社の営業マンはそうそういません。
けれども、家は建てた後もメンテナンス費用がかかる。
この事を忘れて家の仕様を決めるのはとても危険です。お金がかかるのは外壁だけではありませんよ。まして、住宅ローンの借り入れ限度いっぱいいっぱまで借りて、家を建ててしまうと……
建てた後からかかるお金をどうやって払っていけるのか、不安が残りますよね。
費用対効果、コスパを意識して家を建てることを意識してくださいね。家は建てて終わりではありませんから。
高性能な家に憧れれて、あれもこれも設備を取り入れるということは、その後のメンテナンス費用も相当に掛かってくるわけですから。
かけたコスト(お金)とパフォーマンス(長持ち・快適・便利など)のバランスをよく見極めて選びましょう。
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